ビジネスクラス
クック諸島
ラロトンガ島
ニュージーランド航空某F氏は、オークランド〜ラロトンガ間のフライトで生まれて初めてビジネスクラスに乗った。
大枚叩いただけあって(叩いたのはお金ではなくマイレージ)、ビジネスクラスのサービスは抜群であったらしい。

空港のラウンジではサンドイッチやら果物が食べ放題。
機内に乗り込むと同時にシャンパンのサービス。
F氏はついつい調子に乗って、離陸前にも関わらず2杯も飲んでしまったという。
エコノミーの乗客達は、離陸してベルトサインが消えるまでは飲み物にありつけないというのに、一体この差は何であろうか。
と疑問に思ったF氏であったが、これについては考えるまでもなく、お金の差であることは一目瞭然である。
いつの世も、得をするのはお金持ちからである。

さて、シャンパンの後は、いよいよ一番楽しみな機内食の出番である。
やはりエコノミークラスと比べ格段に豪華であったのは言うまでもない。
まあ、豪華であって当然である。
なんせ、F氏は大枚叩いている(叩いているのはお金ではなくマイレージ)エグゼクティブなのだ。
そこいらの、一般庶民と一緒にしないで欲しいですわ。(同氏談)
F氏はエコノミーの機内食ならば10分もあれば余裕で完食してしまうのだが、ビジネスクラスの機内食はそうはいかず、食事に約1時間も費やしたという。

このように、晴れ晴れしいエグゼデビューを飾ったF氏は、嬉しさのあまりデザートのケーキにかかっていたブルーべリーソースを思わず自分のシャツにこぼしたのだとか・・・。

  「お客様。ワインはいかがいたしましょう。」

ビジネスクラスでは、頻繁に飲み物が振舞われる。
普通ならば、アテンダントが 「お飲み物はいかがいたしましょう。」 と聞いてくるはずが、ここビジネスクラスでは 「ワインはいかがいたしましょう。」 と注文を取りに来た。

ワインはいかがいたしましょう。
ということは、つまりワイン限定である。
ワイン以外選択の余地はないのか。
ビールやコーラはどうしたんだ。

ところが、ビジネスクラスに集うエグゼ達(F氏含む)は、ビールくれだのウイスキーよこせだの言わず、皆当然のごとくワインを頼んでいた。
果たしてエグゼたる者、ビールは飲まないのか。

ええ、飲まないのです。
だって、ここはビジネスクラスですもの。

ビジネスクラス・・・

それは、全てが「ビジネスクラスだから」という理由でまかり通る、エグゼな空間・・・。