ナマコ海 |
■ クック諸島 |
| ラロトンガ島 |
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南の島といったらマリンアクテビィティ。
ここラロトンガ島は、ほぼ島一周がラグーンに囲まれており、どこでも海水浴やシュノーケルが楽しめる、絶好のマリンアクティビティスポットである。
よっしゃ、こうなったら思う存分シュノーケル道楽を堪能するに尽きますで!
というわけで、シュノーケルセットを片手に海に走る私。
そして、水中に一歩足を踏み入れると、そこには限りなく透明な海と無数のコーラルフィッシュが‥‥
であれば嬉しかったが、現実は少々異なる。
確かにきれいな熱帯魚はいるが、それ以上に目に付くのがナマコである。
見渡す限りナマコである。
奴らは、特に岩場の陰にはびこっている。
ラグーン内は砂地と岩場が点在しているので、場所によっては足の踏み場もないくらいナマコだらけなことも・・・。
ああ、なんということだ。。。
わたしは切り身のナマコは好きでも、活きの良い現役のナマコは嫌である。
嫌ではあるが、シュノーケルはしたい。
嫌ではあるが、シュノーケルするには深いところまで海中を移動しなければならない。
仕方なく、私はシュノーケルをしたいが為にナマコ海への進攻を決意し、恐る恐る、なんとかどっこさ、ナマコを踏み分け沖まで出ることができたのであった。
さて、海へ入るのも一苦労であったが、陸への帰還はより一層の困難を極めた。
いい加減ナマコを見飽きた私は、そろそろ陸に上がろうと浜辺に向かって泳いでいた。
もちろん浜辺には、大量のナマコがひしめいているため、うかつに岸に近づくわけにはいかない。
安全な上陸のためには、なるべくナマコ密度の低いポイントを見極める必要があるのだ。
とはいっても、当時まだ、ナマコ学を学習していなかった私にとって、ナマコ密度の低いポイントを見つけることなど不可能に近い話。
そんなわけで、気付けば時既に遅し。
そこは、はしゃぐ子も泣き出す、ナマコ密集地帯であった。
眼下に広がるは、足の踏み場もないくらいに佇むナマコ達。
水深はかなり浅い。30〜40センチといった所か。
でもナマコが多すぎて立ち上がる勇気がない。
お願いだから、ナマコさん、道を空けてください。
と願っても、相手に通じるはずもない。
通じたとしても、奴等の動作は恐ろしく鈍い。
私はこれ以上泳ぐのは不可能と判断し、強行手段に出ることにした。
強行手段とは、つまりナマコの上を歩くことである。
この強行手段を使うとナマコにダメージを与えてしまう。
まあ、ナマコなんかへのダメージよりも、私自身が被る精神的ダメージの方がはるかに問題だ。
しかし、もはや他に手は無い。
私は意を決して、ナマコ海を慎重に慎重に進み始めた。
しかし、いくら慎重に歩いていても、海中ではバランスが崩れる。
バランスが崩れそうになると、ナマコの上にスッ転ぶよりはマシであると所構わず足を置いてしまった。
軽く20匹以上のナマコを踏んづけたことだろう。
ラロトンガのナマコさん達、どうもごめんなさい。
そしてありがとう。
おかげさまで、こんなにも熱心なナマコ好きになることができましたよ。